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【神谷光男 スポーツ随想】こんなに早いドラフトは今年限りにした方がいい 高校生と大学・社会人のドラフト分離開催の再考も (1/2ページ)

 11日のプロ野球ドラフト会議から1週間以上たって、スポーツ紙には各球団の交渉状況が逐一、掲載されている。昔と違って今は「オタクには絶対行きません。前から言ってたはず」などと、断固拒否して大騒ぎになるような選手もいなくなった。会議終了後の会見が即入団会見みたいになっていて面白みはない。

 今年のドラフトは昨年の早大・早川(現楽天)、近大・佐藤輝(現阪神)のような目玉がいなかったせいか、余計に盛り上がりがなかった。

 1位指名で4球団が競合し、西武が当たりくじを引いた隅田知一郎(西日本工大)は大学ナンバーワン左腕といっても、ほとんど見たこともない。甲子園を沸かせた高校生のスターもいなかった。今夏の甲子園は無観客のうえ、異例の長雨で日程がメチャクチャになり、スターの生まれようもなかった。

 そんな不作の年でも、ドラフト開催日だけはやたらに早かった。最近はクライマックスシリーズ(CS)と日本シリーズの合間の絶妙な時期に開かれ、注目度も高かったものだ。今年はまだレギュラーシーズンも残っており、CSの進出チームも決まっていない。東京六大学や東都など大学リーグも真っ最中だ。指名漏れになった選手の進路の選択肢が多く残されることで、アマ側にとって早いほどいいのかもしれないが、戸惑ったファンも多かったことだろう。

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