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日本の野球伝来は通説より1年早かった? 英国人歴史家が指摘 事実なら今年で150年 (1/2ページ)

 日本に野球が伝わったのは、通説より1年早い1871(明治4)年では-。日本在住の英国人歴史家が横浜市での試合を取り上げた当時の英字紙報道を根拠に訴えている。事実なら今年は野球伝来から150年という節目。「客観的な資料に基づき歴史を再検証してほしい」と提言している。

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 通説では、米国から日本に野球が伝来したのは72年。第一大学区第一番中学(現・東京大)に赴任した米国人教師、ホーレス・ウィルソンが生徒に教えたのが、「日本の野球の発祥」とされてきた。野球殿堂博物館(東京)でも紹介されている。

 だが、東京在住の英国人歴史家、マーク・ガルブレイスさん(74)は、71年10月30日に日本寄港中の米軍艦「コロラド」の水兵と、横浜在住の外国人とみられる「シビリアン」(市民)の間で、現在の横浜公園(横浜市)で試合があったと報じる新聞記事を発見した。

 当時、横浜で発行されていた英字新聞「ジャパン・ウイークリー・メール」がこの試合を報道。紙面には「日本で初めて」という記述がないことから、ガルブレイスさんは「試合はすでに何度かあったのでは」と推測。野球が日本人の目に触れて認知されていた可能性を指摘する。

 野球殿堂博物館の関口貴広主任学芸員は「横浜での試合のことは知っています」と「71年説」の存在を認めながらも、博物館が「ウィルソン発祥説」を採る理由を説明してくれた。

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