記事詳細

【神谷光男 スポーツ随想】サッカー人気を左右する地上波放送の「消滅」 スポンサー撤退も危惧 (1/2ページ)

 「さあ寝るか」と床に就いた途端にドーンときた。7日夜の首都圏地震。興奮で寝付かれぬまま、「そういえば真夜中の2時からサッカーのW杯予選があるんだなあ」と思い出した。

 思えば嫌な前兆。熟睡できぬまま朝がきて、結果を見ると0対1でサウジアラビアに負けていた。柴崎の痛恨のバックパスが失点につながったとか。一体どんなパスか早く見たかったが、テレビのニュースではなかなかやらなかった。

 これで日本は3試合を終えて1勝2敗、勝ち点3。ホームのオマーン戦での初戦黒星があまりにも痛すぎた。過去のアジア最終予選で最低の数字とかで、早くも森保一監督の進退問題に火が着き、一部ではJ1・FC東京の長谷川健太監督の名前が浮上している。「あきらめなければ必ずW杯に行ける。キップはつかみ取れる」とは言うものの、12日にホームで行われる次戦でオーストラリアに敗れれば解任はやむなしだろう。

 地震の前から、もっと嫌な予兆があった。これまでW杯予選を全試合、中継していたテレビ朝日の地上波中継が消えた。アジア・サッカー連盟(AFC)が契約更改に際し、4年推定200億円から一挙に8年2000億円という莫大な金額をふっかけてきたため、さすがにテレビ朝日も全試合は断念。ホーム戦だけの放送となった。

 これまでの3試合、放送されたのは初戦のオマーン戦だけだ。「最終予選をやっていることさえ、ほとんど話題にのぼらない。やはりテレビの力は大きい」とサッカー関係者はため息をつく。

関連ニュース