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【実況・小野塚康之 時代を超える名調子】縦断高校野球列島(29)~兵庫県~ 日本一を2度目撃 豪腕・金村の報徳と犠打30の育英 (1/4ページ)

 兵庫県勢の優勝を2度目撃した。

 1度目はNHK入社2年目で初めて甲子園の取材に携わった1981年夏の報徳学園。2-0で京都商業を破っての全国制覇の瞬間、マウンド上でエース金村義明が飛び上がり全身で喜びを表現した姿は目に焼き付いている。右の剛腕金村はエースで4番、6試合を1人で投げ抜き、決勝も3安打無四球の完封劇だった。打っては主軸として全試合でヒット。22打数12安打2本塁打、打率・545の大暴れだった。周囲を固める野手陣も素質に恵まれたレベルの高い選手たちが多かった。

 スピードとパワーに優れダイナミックなチームで、名だたる強豪を撃破して勝ち続けた。工藤公康(元西武など)の名古屋電気(現愛工大名電)や荒木大輔(元ヤクルトなど)の早稲田実業も接戦で退けた。

 この大会はドラフト候補として話題に上る超高校級のプレーヤーがめじろ押しだった。工藤や荒木のほかにも前橋工業の渡辺久信(元西武など)、秋田経法大付の松本豊(元横浜)、今治西の藤本修二(元南海など)、北陽の高木宣宏(元広島など)、福岡大大濠の森山良二(元西武など)、岡山南の川相昌弘(元巨人など)…。

 そこで頂点に立ったのだからその実力はけた外れだったと思う。

 もう1校は93年夏の育英だ。優勝とともに記録も残したので特に印象深い。大会通算の犠打30はいまなお破られていない。

 優勝をもたらす犠打の強さとは-。

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