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【小林至教授のスポーツ経営学講義】今季も100敗超…オリオールズの“タンキング”問題 とてもMLBとは思えないみっともないチームの典型 (2/3ページ)

 ボルティモア・オリオールズはその典型で、2018年に115敗して以来、短縮シーズンとなった昨年を除き、シーズン100敗以上を続けている。今年は5月に14連敗、8月に19連敗もした。年俸総額も60億円弱と、トップのロサンゼルス・ドジャース(294億円)の1/5ほど。年俸が安くても、毎年のように優勝争いをするタンパベイ・レイズ(77億円)のようなチームもあり、カネを使えばいいってものではないが、カネも使わず負けてばかりのチームの存在は、プロリーグの根幹である公正な試合の確保を損なうものだ。実際、ファン、選手会などあらゆる方面から機構に対して早急の施策が求められている。

 MLBは、NFLやNBAなど米プロスポーツはみなそうだが、欧州や日本のプロサッカーリーグのような降格制度がないため、チームを取り換えることはできない。そのため、米プロスポーツは収益の分配(レベニューシェア)、年俸の枠(サラリーキャップ)、ドラフト制度などをもって戦力をある程度、均衡させて商品(試合)の品質保証を試みているが、その方法はさまざまで絶対的な正解はない。

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