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【東京五輪スペシャルトーク】宇津木妙子 金メダリストたちを待つ戦いはソフトボールだけじゃない 早くも河村市長“メダルかじり”の洗礼 (2/3ページ)

 次のパリはダメだったが、2028年ロサンゼルスでまた復帰させるロビー活動もしている。足りないのは道具を含めた世界レベルでの普及だ。日本だけ強ければいい、じゃダメ。いま欧州が強くなってきたので今後はイタリアを中心に、アフリカ大陸でも。アジア地域の強化も必要だ。

 スケートボードなど新競技を見ても単純にすごいと思うし、一番大事なのはすべての競技者から憧れる選手を育成すること。子供たちが「ソフトボールをやりたい!」と思ってくれるかどうか。シドニー五輪の活躍を見て上野が代表選手を目指し、北京五輪を見ていた後藤希友が今回出てきた。上野や後藤を見て、五輪を目指す子供たちがきっといる。その子たちをどう育てていくか。

 金メダルを獲った選手たちには今後、ソフトボールだけじゃない戦いが待っている。周りの目が変わりチヤホヤしてくる中で、いかに競技に打ち込めるか。北京で金メダルを獲った上野だってチヤホヤされ、最初はいろいろ要求されても『はいはい』って聞いていたけど、慣れてきたら嫌になってしまう。サインも書いていくうち面倒くさくなる。でも、そういうときこそ笑顔。よく「原点を忘れるな」と言うが、気づくのは年を取ってから。人生の先輩として、同じ失敗をさせたくないから若い選手に助言はするけれど、いま言ってもバッシングされない限り理解できないと思う。それも人生だからね。

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