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【田所龍一 虎番疾風録 Vol.105】「ピンク・レディー」笑顔の解散宣言 “アイドル”ブーム到来で芸能界に世代交代の波 (1/2ページ)

 1980年代、芸能界に空前の“アイドル”ブームが到来した。その火付け役となったのが、昭和55(1980)年4月に「裸足(はだし)の季節」でデビューした松田聖子(当時18歳)である。

 「裸足の季節」は資生堂の洗顔クリーム「エクボ」のCMソングとしてお茶の間に登場した。はじめは「誰が歌っているの?」というぐらいの感覚。だが、その爽やかな歌声が浸透し、そして彼女が当時、大人気だったフジテレビの歌番組「夜のヒットスタジオ」やTBSの「ザ・ベストテン」に出演すると、一気に人気が爆発した。

 彼女の登場を機に6月には柏原芳恵や河合奈保子、昭和56(81)に松本伊代、薬師丸ひろ子、昭和57(82)年には中森明菜、小泉今日子らが次々にデビュー。“アイドル”ブームに火がついたのである。

 余談だが、実は筆者は聖子ファンだった。初めは〈ミーハーとちゃうで〉と見えを張っていたのだが、昭和56(81)年春のセンバツ大会の行進曲に、2曲目の「青い珊瑚礁(さんごしょう)」が選ばれ、甲子園球場にやってきた彼女を取材。話を聞いたあとなぜか握手をした。その手のひらの白く冷たく小さかったこと…。以来、“隠れ”ファンになったのである。

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