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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】日本の野球はメジャーに並んだ パワー不足を覆す大谷の打撃力 イチロー、松井に納得しなかった野球評論家らも沈黙 (1/4ページ)

 日本はついに米国と野球で目指していた場所に到達した。誰もが不可能とみていたエンゼルスの大谷翔平の成功のおかげだ。日本は約150年に及んだスピリチュアル・ジャーニー(魂の遍歴)を終えることになる。

 大谷は今季、MLB史上誰も成し得なかったことをやってのけた。オールスター戦で1回表に先頭打者として登場し、その裏で先発投手を務めたのだ。しかもホームランダービーに出場した翌日に。投手成績はMLBトップクラス、打者としてはシーズン60本塁打達成に挑む。名スポーツキャスターのジム・グレイ氏をはじめ、いまや人は彼を「野球界で最高の選手」と呼ぶ。

 1934年にベーブ・ルースがルー・ゲーリックらMLBスター選手団と共に来日し、16試合で全勝、ルース自身も13本の本塁打を放つ活躍を見せて以来ずっと、日本は米国のプロ選手に追い付こうとしてきた。当時、銀座でのパレードには、米国選手たちの姿を一目見ようと100万人のファンが詰めかけた。商業的に大成功したこの遠征に後押しされ、36年には日本で初めてプロ野球リーグが誕生した。

 戦後は1年おきに大リーグ選手が来日し日米野球が開催されたが、日本は全く歯が立たなかった。その典型例が55年に来日したニューヨーク・ヤンキースとの試合で、結果は15勝0敗1分で米国の圧勝。

 当時メジャーリーグの選手は日本人選手と比べて、平均で身長15センチ、体重13・6キロの体格差があった。MLBの選手や監督らが日本の健闘をたたえる言葉はいつも同じだった。

 「日本人選手はファンダメンタル(基本技術)は完璧、足りないのはパワーと強さだ」

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