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白鵬全勝Vも「見苦しい」の声、エルボーにガッツポーズも存在感絶大

 ■18日、ドルフィンズアリーナ

 6場所連続休場から進退を懸けて出場した横綱白鵬(36)=宮城野=が、ケンカ相撲で大関照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=との全勝対決を制し、45度目の優勝を果たした。

 仕切りでにらみ合い、立ち合いで強烈な右エルボー。右左のビンタから小手投げを決めると、派手なガッツポーズを見せた。ツイッターでは「エルボー」がトレンド入り。横綱にふさわしくない取り口への批判は覚悟の上だ。「最後の一番で出し切った。この一番だけに全てを懸けた。譲れない、負けられないという思いだけだった」

 3月に右膝を手術した影響で、今場所はこれまでの左足ではなく右足から踏み込んできた。前日14日目は徳俵付近まで下がって仕切る奇襲から、大関正代の横っ面を張って浴びせ倒し。芝田山広報部長(元横綱大乃国)に「せっかく13日間積み上げてきた白星、一生懸命手にした勝利を水に流してしまった。ひっぱたいていたし、張り手じゃないし見苦しい。横綱の品格となると、誰もが顔を背けるんじゃないかな」と苦言を呈された。

 なりふり構わず日々、貪欲に勝利だけを追い求め、無傷でたどり着いた千秋楽。大一番で左足踏み込みを解禁し、「自分の踏み込みができなかった。我慢しながら、いろいろ考えて土俵に立ったことが全勝につながった」と胸を張った。

 どれだけ批判を浴びようとも、コロナ禍の千秋楽ではこれまで例がないほどの盛り上がり。照ノ富士の横綱昇進が決定的となり秋場所は2横綱に戻るが、白鵬の存在感がいまだ絶大であることを見せつける名古屋場所となった。 (塚沢健太郎)

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