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【江尻良文の快説・怪説】労組・プロ野球選手会が球界改革するには…? スター選手の会長就任しかない

 16日、労組・日本プロ野球選手会(炭谷会長=楽天)が、オンラインで臨時大会。産休などを含む、「慶弔特例制度」の実施を改めて確認したという。が、球団側の対応を大きく変化させることは容易ではない。実現させるには、スター選手の選手会長就任しかない。

 そもそも労組・選手会が誕生した経緯を見れば、一目瞭然だろう。「個人事業主のプロ野球選手が、労働組合・選手会を作ることは法律違反だ。法廷闘争になれば、我々が勝つ」

 こう明言した球団側が、労組・日本プロ野球選手会を容認したのは、球界一の人気者・中畑選手会長(巨人)だったからだ。

 「中畑会長が一生懸命やっているのだから、認めてやろう」というのが、最終的な12球団の総意になっている。「ファンあってのプロ野球」を有言実行する中畑人気の前に、白旗を挙げたのだ。

 現在の炭谷会長は、西武、巨人、楽天と渡り歩いている苦労人。そういう意味では労組・日本プロ野球選手会長にふさわしいとも言えるのだが、ファンの熱い声援を受け、12球団を相手に渡り合うには無理がある。

 労組・日本プロ野球選手会最大の誤算は、中畑会長が描いていた理想の後任候補が日本球界を去ったことだ。

 「オレの後任には、将来的に松井が最適だと思っている」と明言していた、巨人・松井がメジャーリーグに行ってしまった。それが今でも尾を引いているのだ。

(江尻 良文)

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