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サッカーのジャマイカ代表来日できず…東京五輪に向け新たな課題 陰性証明書に不備、航空会社が搭乗拒否

 日本サッカー協会が1日、キリンチャレンジ杯・ジャマイカ戦(3日・札幌ドーム)の中止を発表した。日本協会・田嶋幸三会長(63)は「二度とこういうことが起こらないようにしないといけない」と、直前での試合中止を陳謝。これは東京五輪に向けた新たな問題でもある。

 ジャマイカ代表は2便で来日予定だった。米国経由の国内組10人は問題なく入国できたが、イングランドなどでプレーする欧州組は「2人は認められたが8人は認められず、結果として全員が残った」と田嶋会長は説明。英国からの便には搭乗できたが、乗り継ぎのオランダで、陰性証明書の不備を指摘されて、日本行きの飛行機への搭乗を拒否された。

 日本協会は代表戦の試合開催の条件として政府から徹底した検査を義務付けられている。日本の海外組も含めて入国翌日から毎日検査を実施し、3日目の陰性が確認されなければ試合に出場できないため、ジャマイカ代表は5月31日までに入国する必要があった。

 航空会社が陰性証明書にNGを出せば日本への来日ができない。東京五輪で来日する各国選手団でもいつ、どこで起きてもおかしくない。田嶋会長は最終手段としてチャーター機の手配を検討も、複数の航空会社から「PCR検査をもう一度しなければならない」という返答で、試合中止を決断した。

 しかし、このトラブルのおかげで、代替試合として1996年アトランタ五輪以降、サッカー五輪代表が年代別に分かれてからは初めての「A代表-五輪代表」の対決が実現。ただ今後来日する五輪代表にとっては、今回のトラブルが大きな教訓となった。(編集委員・久保武司)

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