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川島の現役続行、決意の裏に深刻な日本のGK人材難 「GKプロジェクト」立ち上げ24年も鳴かず飛ばず

 千葉県内でサッカー日本代表の合宿に参加中のGK川島永嗣(38)=フランス1部ストラスブール=が30日、オンライン取材で来年11月のW杯カタール大会の「ピッチに立ちたい」と激白。一時は代表引退に傾きながら、「まだやり残したことがある」と姿勢を一転させた理由は、代表GKの選手層の薄さにある。

 日本協会では初出場した1998年W杯フランス大会で惨敗後、「GKの差が歴然」と分析。世界基準の人材を育成すべく、「GKプロジェクト」を発足させた。ところが、これが鳴かず飛ばず。立ち上げから24年もたったにも関わらず、多くのJ1クラブで外国籍選手がチームの第1GKというお寒い状況だ。危機感を募らせた日本協会は、同プロジェクトへ2019年に川口能活(45)、今年2月にも楢崎正剛(45)と元代表守護神をコーチで招聘。テコ入れを図っている。

 日本はW杯に6大会連続で出場中だが、第1GKは川口-楢崎-川島の3人で回してきた。10年南アフリカ大会以来、3大会連続でゴールを守る川島は、21日のW杯2次予選ミャンマー戦(フクアリ)でも先発。A代表キャップ92試合目を無失点に抑えた。現状ではカタール大会でも、第1GKを任される可能性が高い。日本のGK人材難は深刻だ。(編集委員・久保武司)

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