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【福島良一 メジャーの旅】大谷になりたかったホセ・カンセコ スーパースターから“アンチヒーロー”へ 希代の天才スラッガー (1/2ページ)

 エンゼルス大谷翔平投手のパワフルな打撃と積極果敢な走塁。その天性のパワーとスピードには同じ大柄な体格の元スーパースターをほうふつさせるものがある。キューバ出身の天才スラッガー、ホセ・カンセコだ。

 1985年にアスレチックスでデビューするや否や特大アーチを連発。米野球映画から「ナチュラル」の異名を取り、走攻守と三拍子揃ったプレーでも人々を魅了。史上最高の万能外野手、ウイリー・メイズ以来最高の有望株とうたわれた。

 86年フルシーズン1年目に33本塁打を放ち、ア・リーグ新人王を獲得。試合前の打撃練習でスタンドの視線は打球にくぎ付け。同じく有望新人だったレンジャーズのピート・インカビリア(元ロッテ)との本塁打の打ち合いを見て、その飛距離に度肝を抜かれた。

 88年にリーグ最多の42本塁打、124打点で二冠王を獲得。また、「俺は元々足に自信があった」という快足を飛ばし、大リーグ史上初の40本塁打&40盗塁を達成。文句なしの満票でMVPに輝き、一躍スーパースターの座に就いた。

 レンジャーズに移籍後の93年には投手としてデビュー。レッドソックス戦8回に1対12と大量リードされた場面で登板。双子の兄オジー(元近鉄)は投手で選手歴を始め、のちに外野転向。強肩外野手のカンセコも登板は夢だったと言う。

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