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緊急事態宣言下でも東京五輪はやる IOCコーツ委員長が断言

 IOC(国際オリンピック委員会)幹部が東京五輪の開催を明言した。

 19日から3日間の日程で行われた大会の準備状況を確認する最後の調整委員会が21日に終了。オンライン会見に出席したIOCのジョン・コーツ調整委員長(71)が緊急事態宣言下でも大会を開催するのか問われ、「YESだ」と断言した。さらに「なぜ、やるのか。それはアスリートのためだ。ほとんどのアスリートにとって(五輪出場は)1回しかチャンスはない」と話し、「1番、大事なことは日本国民を守ること、次がアスリートにチャンスを与えることだ」と力を込めた。

 IOC幹部がここまで言い切るのは極めて異例のこと。開催できる理由のひとつに、東京では緊急事態宣言下でも多くのテスト大会が行われたこともあげた。加えて「WHO(世界保健機関)からも医学的なアドバイスをもらっている。対策もきちんと講じている」と自信満々に答えた。

 しかし、国内では感染の収束が全く見通しがたたない。感染症の専門家からは緊急事態宣言下では東京五輪の開催は難しいという声が圧倒的だ。

 IOCが東京五輪の強行開催に突き進むことは明らかになった。強力な後ろ盾を得た東京五輪・パラリンピック組織委員会は来週26日に理事会を行うが、今後多くの波紋を呼ぶのは間違いない。(編集委員・久保武司)

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