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札幌ドーム、ピッチ“回転”できず異例の払い戻し 5000枚近くのチケット収入が水の泡に

 J1コンサドーレ札幌は19日、YBCルヴァンカップ第6節・鹿島戦のチケット購入者全員に当日になって払い戻しを決め、無料で観戦させる異例の事態に。原因は会場の札幌ドームで発生した機械トラブル。通常時から90度反時計回りに回転したピッチでの開催を余儀なくされたのだ。

 2001年6月に開場した札幌ドーム。ご自慢の世界初の移動式天然芝「ホヴァリングサッカーステージ」は、取り付けられた34個の車輪により電動で屋外から搬入する仕組みだ。本拠地とするプロ野球・日本ハムの試合をメーンに、サッカーやコンサートといったイベントに応じて年間数十回は作動させている。

 しかし今回は「深夜1時過ぎに動きだしたが、ドーム内で90度旋回させる際に動かなくなった」と札幌ドーム広報。「年1回は部品を分解して念入りなメンテナンスも行っています。初めてのトラブルです」と続けた。

 ピッチの見え方が変わるため、札幌は来場の有無にかかわらず全席の払い戻しを決断。1日の基本使用料(午前7時-翌午前0時)は847万円で、緊急事態宣言下とはいえ5000枚近くのチケット収入が水の泡だ。

 補償について、札幌ドーム広報は「コンサドーレさんと今後話し合う」と説明。日本ハムが来季限りで本拠地を移すだけに、残る上得意様の札幌にはなおさら気を遣うだろう。(編集委員・久保武司)

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