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【須藤豊のいごっそうが斬る】戸郷はしっかり手首を立てろ、岡本和は重心を下に 巨人は日本シリーズで通用する役者が必要 (1/2ページ)

 今季の巨人は3年連続のリーグ優勝はもとより、ソフトバンク相手に2年連続で1勝もできず敗退した日本シリーズで通用する役者を、秋までにどれだけそろえられるかが一大テーマだ。

 そのレベルにある先発投手は現状、菅野しかいない。開幕前の順位予想でも述べたように、菅野抜きではBクラスの陣容だが、菅野に続く柱として期待されるのが戸郷翔征投手(21)だ。

 打者側から見てリリースポイントは「11時」の角度。そこから腕でひっかくように投げ込む。かなり独特で、ものにするのが難しい投球フォームだ。現役時代の桑田真澄チーフ投手コーチ補佐のようなオーバースローは「12時」。斎藤雅樹は試行錯誤の末に「10時半」にたどり着いたが、その際に右の手首が立っていることが重要だった。

 戸郷も18日の広島戦(東京ドーム)の立ち上がりは手首が立ち、しっかり腕で引っかいて4回まで完全投球。だが、5回先頭の鈴木誠に初安打となる二塁打を許すと、手首が寝て腕を押し出すような形になり、さらに2安打を浴びて2点を先制された。続く6回も修正できず満塁のピンチを背負ったが、なんとかしのいで3勝目を挙げた。

 急変した原因は心理的なもの。走者を出したことで「勝ちたい」という思いが強まり、投球リズムが早くなった。走りこんで下半身を鍛えればもっとリリースに安定感が出てくるはずだが、それは中長期的な目標。当面はマウンドで平常心を保てるよう、打線がしっかり援護してやることだ。

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