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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】44年前、王さんを評価しなかったアメリカ…もはや日本人選手を軽んずる風潮はない 松山・大坂・羽生・大谷らに最高レベルの評価 (1/5ページ)

 今から44年前の1977年8月15日、王貞治氏がスポーツ・イラストレーテッド誌の表紙を飾った。著名な米スポーツ誌に登場した最初の日本人だった。王氏はその3週間後、ハンク・アーロンの世界記録(756)を超えた。

 日本人は王氏の記録に狂喜したが、多くのアメリカ人にとって、それは遠く離れた日本で起きたこと。しかも日本のプロ野球は下のレベルで球場も狭い、などと理由をつけて決して高い評価をしなかった。

 しかし、時代は変わった。今や日本から来たスポーツ選手を軽んずる風潮はない。むしろ、大谷翔平(26)、大坂なおみ(23)、羽生結弦(26)らには最高レベルの評価が与えられている。そしてついに松山英樹(29)があのマスターズに勝利した。

 女性では樋口久子が1977年の全米女子プロを制し、渋野日向子が2019年の全英オープンに勝っている。もちろん、素晴らしいことだが、マスターズは別格。ゴルフ版ワールドシリーズであり、NFLのスーパーボウル、マスターズ・チャンピオンは永久に語り継がれる。

 控えめな松山の勝利はESPN、ガーディアン、CNN、ニューヨーク・タイムズなど主要メディアに取り上げられ、「スーパースター」「国民的英雄」という言葉が飛び交った。王氏の時代には想像もできなかったことだ。

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