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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】川崎13戦無敗に導いたMF旗手怜央 攻守もきっちりこなせる“究極”のオールラウンドプレーヤー

 明治安田生命サッカーJ1(29日)の首位攻防戦でアウェーの川崎が名古屋に4-0と圧勝しました。これで川崎は開幕13戦無敗(11勝2分)ですよ。

 川崎は試合の入り方が抜群でした。テンポがいい、攻撃から守備へ切り替えもスキがない。その中心にいたのがMF旗手怜央(23)です。

 前半3分、MF三笘が左サイドからカットイン、ゴール前へ斜めに入れたパスをFWレアンドロ・ダミアンがポストプレーで落としました。これにきっちり反応したのが旗手。ペナルティーエリア中央で右足を振りぬく先制ボレー弾です。決められた方はガックリくるものなんですよ、ボレーシュートって。この旗手の一撃もまさにそうでした。

 彼は究極のオールラウンドプレーヤーになりつつあります。攻撃的なポジションに加え、左サイドバックでも起用され、攻撃も守備もきっちり戦力になっている。まだプロ2年目です。ここまでできる選手は他のJクラブではいませんね。

 この試合も旗手の先制弾で守備の名古屋が完全に浮足立ちました。ここまで12戦でわずか3失点だった名古屋から試合開始23分で3点を奪ったんですから。

 名古屋は試合直前にフィッカデンティ監督(53)が喉に痛みを訴え、検査結果の判定が出ずにベンチ入りできませんでした。代行で指揮をとったブルーノコーチ(56)も「(監督が)その場にいる、いないは大きい。(影響は)認めざるを得ない」とコメントしていたそうで、旗手のゴールとのダブルパンチで、まさかの4失点になってしまいました。

 それにしても川崎は強い。2001年、ゴン中山や名波らで編成していた「N-BOX」という戦術で君臨していた全盛期の磐田の強さに匹敵しますね。このカードは5月4日に今度は川崎のホームで行われます。名古屋の意地に期待しているのは私だけではないと思います。 (元J1横浜FM監督・水沼貴史)

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