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【橋上秀樹 セパ興亡30年史(12)】2013年WBC侍ジャパン選考 実力優先ならパの選手だらけだった (1/2ページ)

 (11)「速球には外国人打者」がズバリ成功 理屈よりも体がいかに反応するかだ

 2013年の開幕前、巨人を一時離れて第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、戦略コーチとして参加した。

 戦略を練るためには各国のデータが必要だが、これが思うように集まらなかった。背番号、もらっている資料などとデータが一致しない。「右打者のはずが左打者が映っている」といった例がたくさんあった。NPBからは「どこの国を見に行ってもらっても構いません」と言われていたが、誰が誰だかわからない状況では行っても意味がないので行かなかった。

 日本代表28選手の内訳はパ・リーグ15人、セ・リーグ13人だった。特に投手に関しては、実際に大事な場面で使えるのはパばかり。セで頼れるのは前田健太(広島)と、前年までソフトバンクにいた杉内俊哉(巨人)ぐらいだった。実力本位で選べば、投手も打者もパばかりになってしまう。12球団に協力をしてもらっている手前、全体的なバランスや興行も考え、セからも選ぶよう配慮されていた。

 首脳陣もテレビ各局の解説者からまんべんなく選ばれていた。山本浩二監督(日本テレビ)、東尾修投手コーチ(テレビ朝日)、梨田昌孝野手総合コーチ、与田剛投手コーチ(ともにNHK)、緒方耕一外野守備走塁コーチ(テレビ東京)。しかし、普段の解説は巨人戦が中心で、パ・リーグの試合を見ている人はほとんどいない。だから、リストに載っていた選手を知らないという人までいて、どんなプレーをするのか聞かれたほどだ。

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