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【今日も一緒にプロレスを楽しみましょう!】プロレスラー北尾 期待が大きかった分、正当に評価されず…それでもグチは言わなかった (1/2ページ)

 大相撲の第60代横綱、そしてプロレスラー、格闘家として活躍した「元横綱ファイター」北尾光司。輪島大士に続いて、密着取材の命が下った。

 1989年、プロレスラー転身を表明した北尾は、アメリカのルー・テーズ道場に入門が決まった。渡米修行に同行することになり、成田空港であいさつしたのが初対面だった。

 「わがまま」「練習嫌い」…。事前情報は悪評ばかりだったが、実際の北尾は、最新の文化を好む才気あふれる若者だった。

 真摯にトレーニングに臨み、プロレスに真正面から取り組む日々。38歳でプロレスラーに転身した輪島に対して、北尾は26歳。スポーツ冒険家として活動したのも2年余りで、ブランクも短かった。元々、超人ハルク・ホーガンに憧れていた様に、プロレスへの想いも強かった。

 輪島に負けず劣らず頑張った。デビュー直前の肉体は「見事」の一言。「横綱」から「プロレスラー」に大変身を遂げていた。

 1990年2月10日、東京ドーム大会でのデビュー戦。クラッシャー・バンバン・ビガロを相手に、上々のファイトを披露している。今、見返しても、十分に合格点といえた。その後も、持ち前の巨体と格闘センスを生かして暴れまわる。

 ただ、期待が大きかったせいか、風当たりは強く、正当に評価されない悔しさと直面する日々だった。泣き言の一つでも言いたくなるはずだが、彼の口から、ついぞグチは飛び出さなかった。

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