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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】ダルビッシュ、日本人初のサイ・ヤング賞当確 覚醒の軌跡と奇跡 (2/4ページ)

 25歳でメジャー入りしたダルビッシュは11種類の球を自在に操ってきた。レパートリーはさらに増える勢いだが、最も注目すべきは2020年になって速球の平均スピードが95・9マイル(154・3キロ)になったことだ。これは2、3年前の94・5マイル(152・0キロ)よりも速い。30代中盤にさしかかった投手が速球のスピードを上げるのは極めてまれなことで、過去にはジャスティン・バーランダーが37歳で100マイル(161キロ)を超えたことがある程度。

 野球のデータサイト「ファングラフス」によると、現在24歳の投手の平均スピードは91・1マイル(146・5キロ)。これが34歳になると平均89・4マイル(144キロ)に落ちる。選手は年をとればとるほど故障がちになり、なかなか回復しないものだ。

 カブスの1億2600万ドル男(133億円)は、とても頭脳的な投手だ。ときにそれが欠点となることもあったが、努力と試行錯誤で、ようやく自分なりの投球を確立したといえる。

 2019年、ダルビッシュは左打者に対して被打率・350、被長打率・750と苦しんだ。これを何とかしないといけないと考え、球界を代表するゲリット・コールやバーランダーの投球を研究。得た結論が「スピンレート」(回転量)を増やすことだった。

 MLB公式サイトで選手の成績を専門に扱うマット・ケリー記者はこう説明した。

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