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【岸田政権の試練】日本は中国から身を守るために「欧米と良好な関係」維持を 経済での米国の独善的な動きを抑制するためにも (1/2ページ)

 岸田文雄内閣の外交について、安倍晋三政権で4年7カ月も外相を務めたので、「大きく変化しない」と見る人もいるし、宏池会の伝統に基づく「ハト派、親中韓に傾斜する」と危惧、あるいは期待する向きもいる。

 しかし、安倍首相でも中国と悪い関係でなかったし、岸田首相も人権問題には表面上は熱心だ。どんな首相でも、韓国に甘い顔をできるような状況ではない。レッテル貼りより、国益に沿った外交をするかが問題だ。

 私が岸田政権に望みたいことの1つは、安倍政権の隠れた功績である「ヨーロッパとの良好な関係の維持」だ。

 日本が中国から身を守るためには、米国が最重要だが、ヨーロッパと中国が連携すると厄介なのは、一時期のドイツのアンゲラ・メルケル首相による「中国シフト」で苦しめられたことでも分かる。また、ヨーロッパと手を結ぶことは、経済での米国の独善的な動きを抑制するためにも、中国と組むよりはるかに好ましい。

 中国や韓国との関係では、価値観や歴史認識で、第三国、特に欧米、それもリベラル勢力に「日本の方が自分たちの考え方に近い」と思わせることが重要だ。そうなれば、中国や韓国がどう主張しても大して困らない。岸田政権ならできるはずだ。首相が「ヒロシマ出身」であることも、発言に重みを与える。

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