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【岸田政権の試練】尖った意見を主張せず…政治家としての勇気が感じられない岸田首相 アメだけ与えていたら国民は怠惰に (1/2ページ)

 岸田文雄内閣の発足早々、「歴代内閣の中で支持率が低い」と話題になった。だが、実は不支持率も低かった。これほど、特に歓迎もされない、嫌がられてもいない首相も珍しい。

 イケメンで紳士だし、よき家庭人らしいし、クリーンでスキャンダルも見当たらない。中道派的な政見から、マスコミも安倍晋三元首相の影響力が強いことしか攻めようがない。

 石破茂元幹事長のように捻(ひね)くれても困るが、尖った意見も主張しないと、政治家としての勇気が感じられない。国民の声を聴き、丁寧に説得して良識に期待してるだけでは、大事な改革はできない。

 宏池会の先輩である大平正芳首相がかつて、一般消費税や(少額貯蓄についての)グリーンカード制の導入を決断し、モスクワ五輪の不参加を決め、日米同盟という言葉を逃げずに使ったときに、賛同者などごく僅かだった。

 岸田首相は所信表明演説で「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」というアフリカの諺(ことわざ)を引用して岸田イズムの基本哲学を示した。

 気持ちはなんとなく分かるが、みんなで進むのは「ダメな人や部門」を甘やかす護送船団方式の復活なのか、「ダメな人や部門」を叱咤(しった)激励して無理矢理にでもついてこさせるのかで大違いである。

 もし、後者なら、みんなで遠くまで行けるだろう。世界標準におけるまっとうなリベラルな考え方というのは、そういうものだ。反対に、新自由主義は、規制しないが、頑張らない人の結果に責任をもたないことでこれも筋が通っている。

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