記事詳細

韓国vsネットフリックス“法定バトル” 回線ただ乗り、税逃れに批判噴出 世界的ヒット「イカゲーム」で業績貢献も還元が少ない (1/2ページ)

 米動画配信大手ネットフリックスへの風当たりが韓国で強まっている。インターネット回線の使用料を払うよう裁判に訴えられたほか、税逃れをしているとの批判も噴出。世界的ヒット作「イカゲーム」など韓流ドラマも業績を支えているのに、韓国側への還元が少ないとの不満が背景にあるようだ。

 大手ネット通信事業者のSKブロードバンドは9月末、ネットフリックスをソウル高裁に提訴した。韓国メディアによると、国内のネットフリックス会員は昨年10月の約330万人から今年7月には約910万人に急増。SKのネットフリックスに関連したデータ通信量も3年で20倍以上に増えた。このため資金を投じて回線を新設したのに「ネットフリックスは対価も払わず利用している」とSKは訴える。

 SKの請求額は推計最大1000億ウォン(約96億円)。以前から支払いを求めてきたがネットフリックスは拒否し、「支払い義務はない」と徹底抗戦の構えだ。だが、ネイバーやカカオなどの地元ネット企業は以前から回線料を支払っており、ネットフリックスが回線に「ただ乗り」しているとの批判は強まる一方だ。

 さらに、韓国での売り上げの大半を米国本社に手数料として支払う形で納税を回避しているとの批判や、作品の制作者に利益を十分還元していないとの指摘もある。国会でも問題視され、今月5日には現地法人幹部が委員会に招致された。

 ネットフリックス側は「韓流の世界進出を助け、韓国に経済効果や雇用をもたらしている」とアピールする。だが、同社の9月末の有料会員数は世界全体で2億1356万人と、それまでの3カ月で438万人増加。この時期に配信が始まった「イカゲーム」の貢献ぶりが裏付けられた。

関連ニュース