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金正恩「身内も処刑」の震撼情報…裁判後、即時執行 (3/3ページ)

 さらに2015年春には、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(日本の防衛大臣にあたる)が突如として公開銃殺された。公開銃殺が当たり前に行われている北朝鮮においても、張成沢氏や玄永哲氏ほどの権力者が殺されるのは、そうあることではない。

 このような金正恩氏の恐怖政治は、実は権力層だけでなく芸術分野にも及んでいた。張成沢事件に先立ち、金正恩氏の妻である李雪主(リ・ソルチュ)氏も所属していた銀河水(ウナス)管弦楽団の芸術団員ら10人が2013年8月に処刑された。処刑の理由は、李雪主氏を中傷したり、皮肉ったりしたことと、ポルノ映像を撮影し、金銭目当てに頒布したとされている。

 (参考記事:女性芸能人たちを「失禁」させた金正恩氏の残酷ショー

 この10年間、金正恩氏は自らの権力と最高尊厳というプライドを守るために、人を殺めてきた。一時的には功を奏したかもしれないが、因果応報となりつつある。

 最近、激ヤセしたと言われている金正恩氏だが、多少体重が減ったとしても依然として肥満体であることに変わりはない。そして、登場時は約90キロから100キロと推定されていた金正恩氏の体型は、恐怖政治が始まった2013年8月あたりから2014年にかけて急激に変化し、130キロから140キロと推定されるに至る。

 筆者は恐怖政治を激化させる中で猜疑心やストレス、プレッシャーに苛まれたことが極度の肥満をもたらしたと見ている。そして、2020年4月の空白期間に、心血管系治療(ステント治療)を受けた可能性が高い。

 極度の肥満が祟ったと見られるが、その発端をたどると残虐な粛清による恐怖政治に行き着くのだ。

デイリーNKジャパン

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