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金正恩「身内も処刑」の震撼情報…裁判後、即時執行 (2/3ページ)

 そして4日後の12日、張成沢氏は、特別軍事裁判にかけられ、即時処刑された。

 北朝鮮国営メディアは、張成沢氏を「犬にも劣る」と罵倒し、議場から連行されていく様子と、裁判にかけられる写真を公開した。それを分析した結果、厳しい拷問を受けたあとが見られるとも言われている。ちなみに、中国ネット発で「犬に食べられた」「火炎放射器で炭にされた」など残虐な方法で処刑されたという説もあるが、少なくとも「犬に襲われた」という説は発信源のブロガーが「作り話」だったことを認めている。

 そのような手段ではなかったにせよ、残虐な粛清であることは間違いない。秘密裏に粛清するのではなく、党の会議で吊し上げ、さらにメディアで大々的に報じた。世界に向けた「公開処刑」といっても過言ではない、北朝鮮史上、類のない粛清劇だった。若き独裁者が「身内」までをも冷徹に処刑したとの情報に、世界は震撼した。

 張氏は処刑されるに当たり、罪状のひとつとして、2009年に失敗した貨幣改革(デノミネーション)の責任を押しつけられた。このデノミ失敗では多くの国民が財産を失っており、国家に対する恨みの種となっていた。張氏が処刑されて以降、一部の平壌市民の間では「張成沢が貨幣改革で北朝鮮経済を悪化させた」との話が出回っていると聞く。張氏をスケープゴート(生贄)にしたプロパガンダが、まんまと成功したのだ。

デイリーNKジャパン

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