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自販機で肉や魚が買える!?札幌市周辺で卸業者が設置、新たな収益源確保へ 消費者にも「非対面」好評

 冷凍の食肉や魚の切り身、洋菓子も-。札幌市や周辺で卸売業者が相次いで食品の自動販売機を設置している。コロナ禍で業務用食品の需要が減る中、新たな収益源として一般向け販売に乗り出した。「非対面」で購入可能な自販機は消費者にも好評だ。

 札幌市東区の住宅街付近に設置された「骨がない魚の自動販売機」はサケやサバの切り身などを300~1500円で販売。近くに住む永井輝之さん(49)は9月下旬にサケ500グラムを購入し、「非対面なのでじっくり考えながら買えるのはうれしい」と笑顔で話した。

 設置したのは主に給食向けの魚の切り身を扱う魚介卸の千葉水産(札幌市)。取引先の病院や保育園が休業する中、8月に自販機での販売を始めた。商品は全て骨を抜いてあり、すぐ料理に使える手軽さが人気という。

 札幌市にはロールケーキなど洋菓子を扱う自販機も。設置した洋菓子製造・卸売業のクライム(札幌市)はホテルや機内食の需要減を契機に4月に自販機で販売を始めた。1個500円と値段も手頃で、売り上げの4分の1を占めるように。

 小樽市では食肉卸の伊藤商事が自社工場敷地内でステーキ用やジンギスカン用など約40種類の冷凍肉を自販機で販売。伊藤博史社長は「売り上げは好調。特にジンギスカン用が人気」と話す。

 冷凍自販機を製造するサンデン・リテールシステム(東京)によると、8月末時点で41都道府県の飲食店などが導入。卸業者からの注文も多く、担当者は「コロナ禍の新しい販売方法として、多くの事業者に利用してほしい」と話している。

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