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【菊池雅之 最新国防ファイル】特殊車両配備で航空機火災に対応“縁の下の力持ち” 入間基地消防小隊 (2/2ページ)

 航空機の離着陸が行われる際には、必ず1台の消防車を滑走路付近に待機させる。万が一事故が発生した際、速やかに消火および救出活動が行えるようにするためだ。備えあれば患いなし。消防車のフロントガラスの向こうでは、頻繁に航空機の離着陸が行われている。運転席に座る隊員は、異常がないか常にフロントガラス越しに厳しい目を向けていた。

 基地周辺の自治体が持つ消防ともしっかりと連携を取っている。同隊の森村龍之輔3曹(取材時の階級)によると、「万が一、基地の外で航空機事故が発生した場合、自治体消防が先行して消火活動に当たり、後着した自衛隊消防と合流し対処することが想定されるため、自治体消防と一緒に訓練をすることもある。また、建造物火災において、要請があれば、われわれも基地の外で消火活動を行うこともある。実際、私も前任地で、林野火災の対処に当たったことがある」と話す。

 基地を火災から守る縁の下の力持ちは、われわれ国民にとっても頼もしい存在であった。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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