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【松井一郎 維新伝心】岸田内閣発足、派閥に配慮・斟酌…サプライズ感なし 立民、共産の協力「日米安保廃棄」「自衛隊解消」どうする? (1/2ページ)

 岸田文雄内閣が4日発足した。岸田首相は「聞く力」を強くアピールしているが、その言葉通り、自民党総裁選で自身を支持してくれた各派閥の意見を、十分に配慮・斟酌(しんしゃく)した「派閥均衡内閣」だと思う。初入閣13人が目玉のようだが、二世三世議員が多く、サプライズ感はない。

 党役員人事でも、岸田首相を総裁選で支えた甘利明氏(麻生派)が幹事長に起用された。「若手抜擢(ばってき)」として当選3回の福田達夫氏(細田派)が総務会長に登用されたが、福田赳夫、康夫両元首相を祖父と父に持つ3世議員である。

 岸田首相は4日の就任会見で、次期衆院選の日程を「19日公示-31日投開票」と、当初の想定より前倒した。「衆院議員の空白」「新型コロナの現状」などを理由に挙げていたが、「新政権発足直後の支持率が高いうちに勝負をかける」という戦略だろう。

 そもそも、コロナ対策は菅義偉前首相が目立たないが着実に進めてきた。切り札であるワクチン接種率も欧米各国に並び、重症化を防ぐ「抗体カクテル療法」を拡大した。米医薬品大手メルクが開発する飲み薬「モルヌピラビル」も、年内にも特例承認する方向という。

 菅政権は「第5波」の感染者増で批判が殺到したが、1年間で「携帯電話の値下げ」や「福島原発処理水の海洋放出決定」「東京五輪・パラリンピック開催」「不妊治療への保険適用」「日米豪印によるクアッド首脳会合」など数々の実績を残した。後世では評価されるはずだ。

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