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【八木秀次 突破する日本】岸田首相の政権運営は“番頭役”で帰趨決まる 「安倍政治」を継承したうえで独自の「岸田カラー」打ち出せるか (1/2ページ)

 自民党総裁選で新総裁に選出された岸田文雄氏が4日、第100代首相に就任した。岸田政権のスタートだ。自民党役員と閣僚の人事には、安倍晋三元首相に配慮した姿がうかがえる。左派メディアの「安倍カラー」人事という批判は当たっている。岸田政権は「安倍政治」を基本的に継承したうえで、独自の「岸田カラー」を打ち出すことになる。

 どんな組織もそうだが、リーダーだけでは組織を運営できない。親身になって支え、ときに汚れ役や諫言をしてくれる番頭や側近が必要だ。

 菅義偉前首相の政権運営がうまくいかなかった理由に、「番頭や側近を欠いた」ことがある。朝日新聞が珍しく鋭い分析をしていた。

 「誰よりも働くから、部下としては重宝される。だから政権2番手の官房長官としては本領を発揮した。(中略)しかし、同じことを自分が頂上に立った時にできたのか。政治家が頂点に登り詰め、地位を保てるかは番頭や側近に左右される。(中略)菅氏にはそういう存在がいなかった。1人だった」(9月28日付)-。

 安倍氏は、菅政権発足直後に「菅首相には菅官房長官がいないという話もある」と冗談めかして語っていた。結局、それが菅氏を苦しめ、最後は党の役員人事や衆院解散のタイミングを間違え、求心力を失った。総裁選でも河野太郎氏を支持し、政局勘を鈍らせた。

 岸田首相の場合はどうか。党の要の幹事長に、甘利明氏を起用した。安倍氏や党副総裁となった麻生太郎氏と気脈が通じる「3A」の一人だ。総裁選でも岸田氏を支持した。二階俊博前幹事長の後任でもあり、大物の起用が必要だった。党内統治は万全だ。甘利幹事長が、岸田首相をどう支えていくかで政権運営の帰趨(きすう)が決まると言ってよい。

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