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【小池百合子 強く、そしてしなやかに】コロナ「第6波」を警戒し、引き続き医療体制確保 岸田氏は誠実で紳士的、新首相として「決められない政治」脱却に期待 (2/2ページ)

 さて、自民党は9月末の総裁選で、新総裁に岸田文雄前政調会長を選出した。コロナ禍前には、岸田氏とは会食の仲間でもあった。非常に紳士的で誠実な政治家だ。長年にわたって外相も務め、経験も安定感もある。

 世界の情勢が日進月歩で変わるなか、日本はこれまでにない、さまざまな課題を抱えている。

 岸田氏が「新首相」として厳しい荒波に漕ぎ出す船長役となり、決断力を持って課題解決に当たってほしい。

 総裁選には、高市早苗前総務相と野田聖子幹事長代行という女性2人も挑戦した。そうした光景が当たり前になればいいと思った。いわゆる「ガラスの天井」に今回、少しはひびが入ったのではと感じた。

 女性候補2人が政策を議論する姿を幼い女の子たちが見て、自分の将来を考える上で「政治家」が1つの選択肢に入ってくれば、どんなに日本が活性化することだろう。

 私自身、小学生当時、池田勇人元首相が「所得倍増計画」を発表したのを見て、母親に「私のおこづかいも倍増して」とせがんだものだ。政治の動きが子供たちに影響する一例だろう。

 日本はかねて、決めるべきタイミングで決めきれず、いわば「No Answer Talk Only」だった。略して、NATO。国産ワクチン開発やDX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れなど、コロナが日本の惨状を無慈悲にも示した。岸田氏には、議論や実証実験ばかりの「NATO」から抜け出してほしい。

 首都・東京も、国際競争力をさらに付けるために、新政権とは密に連携を図っていきたい。 。(東京都知事・小池百合子、次回は10月29日に掲載予定)

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