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河野氏アキレス腱“親族企業と中国” 総裁選候補の不安要素に迫る 岸田氏「お公家集団」で慎重、高市氏「靖国参拝」タカ派イメージ、野田氏「夫に関する週刊誌報道再熱」 (3/3ページ)

 他の総裁候補の「アキレス腱」はどうか。

 岸田氏は真っ先に名乗りを上げ、「聞く力」や「チーム力」をアピールし、「任期中の憲法改正を目指す」「自民党役員の任期を1期1年で連続3期までとする」などと打ち上げて注目された。歯切れも良かった。

 ただ、国民的人気の高い河野氏や、「日本初の女性首相」を目指す高市氏が出馬表明すると、発信力がやや低下した印象もある。「派閥領袖(りょうしゅう)を務める岸田派は『お公家集団』で、親分を何が何でも押し上げる気概が感じられない」(ベテラン秘書)という声もある。

 政治評論家の伊藤達美氏は「岸田氏は外相として厳しい外交交渉を経験してきた影響か、発信が慎重だ。メディアというフィルターにかけると、発信力がないように映ってしまう。ただ、安定感の裏返しでもある。ここは丁寧に発信を続けるしかない」と語っている。

 高市氏は明確な国家観・歴史観を持ち、「首相就任後も靖国神社参拝を続ける」と明言しているため、左派メディアなどが「タカ派」イメージを広めている。

 野田氏には、「国家観や外交・安保政策に乏しい」(若手議員)という指摘とともに、週刊誌に以前、「夫が元暴力団員」などと報じられたことが蒸し返されているが、野田氏は「事実無根」「夫を信じる」と主張している。

 政治ジャーナリストの安積明子氏は「高市氏は、実は介護や医療の問題にも詳しい。福祉政策のアピールにも厚みを持たせて、党内全体にウイングを広げるかたちで主張すべきだ。野田氏はもっと国家観を語るべきだが、ウイークポイントの克服は難しいのではないか」と語っている。

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