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【長谷川幸洋 ニュースの核心】総裁選と衆院選、コロナ対策を大転換せよ 自民党員ではなく国民に目を向けることが大前提 菅首相は腹くくり大勝負に挑むべき (2/3ページ)

 まず、新型コロナだ。

 確かに、新規感染者は増えているが、直近は横ばいに転じたようにも見える。ワクチン接種が進むので、この先、落ち着く可能性もある。とはいえ、新たな変異株の登場など、楽観はできない。

 2つ目の無党派層が鍵を握るのは、衆院選も同じだ。彼らが積極的に投票すれば、相当部分が菅政権批判票になるだろう。感染拡大が多少、緩やかになったところで、コロナ対策に対する有権者の不満が収まるとも思えない。

 3つ目は深刻だ。

 菅首相はなぜ、IR反対の候補者を全面支援したのか? IRは官房長官時代から推進してきた肝煎りの事業だが、自分も反対に転じたのか? いまだに説明がないままだ。これは「発信力不足」といった話ではなく、「政策を説明する意思があるかどうかの問題」である。

 このままだと、有権者は「菅首相は政策もブレる」とみて、動揺が「政権支持の岩盤層」にも広がりかねない。

 以上を考えれば、菅首相が事態を打開するには、よほど大胆な手が必要になる。

 まず、自民党内の派閥力学に頼っていてはダメだ。これまでは、安倍晋三前首相と、麻生太郎副総理兼財務相、二階俊博自民党幹事長の支持があれば、総裁選に勝って政権は維持できるはずだった。

 だが、いまや勝負は総裁選ではない。衆院選である。菅首相は、そして他の総裁候補者(=岸田氏や高市早苗前総務相、下村博文政調会長ら)も「自民党員ではなく、国民に目を向けなければならない」。これが大前提だ。

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