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【山口那津男 本音でズバッと】五輪競技、大半が「無観客」 選手に「おもてなしの文化」で声援を (1/2ページ)

 東京五輪の開会式が23日に迫り、ソフトボールなどの一部競技は21日から始まる。世界中からアスリートや大会関係者が続々と来日し、先週末には入国のピークを迎えた。

 コロナ禍での開催だけに、都内をはじめ大半の会場が「無観客」となった。入国時の水際対策が徹底され、バブル方式の採用で一般の日本人との導線が分離された結果、選手との触れ合いもない。

 ただ、招致のプレゼンテーションで思い起こされるように、日本には「おもてなしの文化」がある。ワイドショーなどは連日危機を煽っているが、万全の感染防止策をとりつつも、世界中のアスリートたちに「日本はよかった」と思ってもらえるような心配りも大切である。

 各国選手団が事前合宿をした地域では、ソーシャルディスタンスをとりながら、市民が歓迎の声援を送り、それに応える選手団の姿も見られる。

 サッカーやバスケットなど事前の強化試合では、観客の声援の中で日本チームの健闘ぶりが光り、本番に向けた機運がいよいよ盛り上がりを見せている。

 五輪史上、これほど「参加することに意義がある」大会もないだろう。自国の感染防止もままならないなか、選手団をやっとの思いで送り出してくれた国もある。多くの選手団を抱える国はクラスターなど出さないように細心の注意を払いながらの参加である。

 厳しい制約の下で参加したアスリートを心から歓迎し、何とかベターなコンディションで競技に臨めるよう応援したい。国民の多くは、大会が始まれば、映像での観戦を楽しみながら、内外の選手に惜しみない声援を送ってくれるだろう。

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