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習氏が語る中国は巨象ならぬ“虚像” 歴史的指導者としての地位協調も「結局、毛沢東にはなれない」 大原浩氏寄稿 (3/3ページ)

 また、毛沢東自身は「奥の院」から出てこず、代わりにルックスがよく知性と教養を感じさせ、日本を含む世界で人気があった周恩来を広告塔として使いこなした。現在の習政権に、周に相当する人物は見当たらない。

 香港問題は人権も大きな要素だが「英国との一国二制度を50年間守るとの約束を破った」ことが決定的なマイナスだ。国際政治において「約束を守らない」という評価を受けることがどれほどのダメージになるかは、韓国を見ればよくわかる。

 結局、太子党(共産党高級幹部の子弟)のボンボンは、農民階級からはい上がってきた毛沢東に迫ることはできないし、過去数十年間「豊かさと自由を知った国民」を押さえつけるのは無理だと思える。

 ■大原浩氏(おおはら・ひろし) 人間経済科学研究所執行パートナーで国際投資アナリスト。仏クレディ・リヨネ銀行などで金融の現場に携わる。夕刊フジで「バフェットの次を行く投資術」(木曜掲載)を連載中。

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