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家族経営で100年超! プロが通う料理専門書店「波屋書房」 大型店にも負けない品ぞろえ (1/2ページ)

 大阪・難波に料理のプロが通い詰める書店がある。1919年創業の「波屋書房」。家族経営で約100平方メートルと広くはない店内の約4割が料理書。各国料理のレシピ集、製パンや低温調理技術を扱う専門書、カフェの経営指南書までそろう。

 「うちの主力はプロ用の本。『3分で作れる』みたいなレシピ本はあんまり売れませんね」と3代目店主、芝本尚明さん(86)は苦笑する。とはいえ写真の美しい料理書は眺めるだけでも楽しい。

 黒門市場や調理器具がそろう千日前道具屋筋商店街に近く、遠方からも客が来る。売れ筋は、例えば各地の居酒屋の人気メニューを集めた「The酒菜1500」。「居酒屋を開くんです」「メニューに困ってんねんけど」。そんな相談を受け、芝本さん夫妻や息子らが本を見立てていく。

 ごく普通の町の書店だった三十数年前、食専門の出版社、柴田書店に誘われ見本市をのぞいたのが転機に。「見たこともない料理書をプロが一生懸命見てはる。これはすごい」と驚き、すぐ料理書のフェアをしたいと同社に打診した。売れ筋の成人向け雑誌を撤去して場所を確保し、その後も棚を元に戻さず「専門料理書」と看板に掲げた。

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