記事詳細

【菊池雅之 最新国防ファイル】技術向上へ教官がアクロバットチーム結成 新練習用ヘリ「TH-480B」 (2/2ページ)

 自衛隊機には珍しく迷彩色ではなく、メタリックブルーのカラーリングとなっている。あくまで練習機であり、有事の際に使用することもないため、擬装にこだわる必要がないからだ。ゴールドのラインも入っていることから、陸自機とは思えない。むしろ視認性を高め、目立つようにしている。コックピット内には、前席2人、後席2人のトータル4人が搭乗できる。

 OH-6D時代、教官たちが、さらなる操縦技術の向上を目指して、アクロバットチーム「スカイホーネット」を結成した。6機が繰り出すタイトな演技は、すぐに注目され、明野駐屯地で行われる創立記念行事での人気者となった。TH-480Bへと機体を更新した際、チーム名を「ブルーホーネット」へと改称し、演技飛行は継続された。

 空自の「ブルーインパルス」とは異なり、あくまで教官たちによる模範飛行の範疇(はんちゅう)で実施していることもあり、教育優先であり、日本各地へと遠征することもなく、なかなか目にする機会は少ない。

 そのため、希少価値は高い。ヘリによるアクロチームは世界的にも珍しいことから、海外の飛行機マニアたちからも「1度は見てみたい」と言わしめる存在となっている。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

関連ニュース