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働き盛りの後回しは妥当か 40~50代はワクチン“置き去り世代” 接種6000万回突破も「重症者が増えたら社会崩壊を招く」 (2/2ページ)

 20~30代は感染しても比較的軽症や無症状が多いが、40~50代は安心できない。「重症者数の絶対値は減るとみられるが、年齢が高くなるにつれて多い肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病も重症化のリスク要因になる」(児玉氏)と指摘する。

 しかし、40~50代より若者を優先する自治体もある。東京都新宿区は約11万人いる20~30代の予約を7日から開始したが、40~59歳は20日からだ。杉並区も6日から12~39歳の予約を先行して始めており、40~59歳の予約開始は14日からだ。

 接種が前倒しで進んでいる自治体の住民や、職場での接種が行われる人はいいが、接種券が届いたものの予約のめどが立たない人も少なくない。ワクチンの接種が加速していることから一部の自治体で供給が絞られていることも懸念材料だ。

 ツイッターでも「働いてる40~50代の重症者が増えたら社会崩壊を招く」「働き盛り40~50代の希望者には早く接種してほしい」などの声が聞かれている。

 現在の接種体制は適切なのか。

 児玉氏は「実際のところ、非高齢者の各世代で順番を変えて接種するシミュレーションも実施されたが、感染動向に大差はないとの結果が一部で出ている。予約がパンクすることを避けるためにも、自治体ごとに人口比や医療体制の確保状況をみて判断するのが望ましい」と述べた。

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