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【勝負師たちの系譜】新記録連発の藤井二冠 あり得ない快挙18歳で九段昇進 (1/2ページ)

 先週はまさに、藤井週間だった。藤井聡太二冠が、豊島将之竜王を迎えての「お~いお茶杯王位戦」、渡辺明名人相手の「ヒューリック杯棋聖戦」(産経新聞社主催)と、続けて防衛戦が行われたからだ。

 この両方に立ち会いで同行した私だから、立会人のプロ棋士の視点で両方を振り返ってみたい。

 最初に戦われたのは王位戦第1局で、名古屋能楽堂で行われた。私は前日のWEB前夜祭で「藤井はタイトルを取られたくないという、守りの気持ちが必要ない年齢が強み」。「豊島は藤井に大きく勝ち越しているだけに、藤井に対して恐怖心がなく、嫌な経験もないため、平常心で戦える強みがある」と、両方の長所を挙げた。

 対局は相掛かり戦の序盤から、居合抜きですれ違う展開となった。私は漫画に出てくる「すでにお前は死んでいる」となるかもと控室で言ったが、まさにその通り、2日目が始まった瞬間、藤井が切られている展開となった。

 藤井はよほどその部分に触れたくなかったのか、感想戦は1日目の指し手を振り返っただけで、突然終わってしまった。

 そして棋聖戦は沼津御用邸で行われた。この日は大雨で、静岡に大災害のあった日だったが、ないかもしれない記者会見のために、30社ほどの記者がホテルに詰めかけていた。

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