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【菊池雅之 最新国防ファイル】最大規模の日米共同訓練 「日本有事」「台湾有事」に備える (1/2ページ)

 6月18日から7月11日にかけ、日米共同訓練「オリエント・シールド(東洋の盾)21」が行われている。陸上自衛隊と米陸軍の間で毎年行われている年次訓練の1つである。

 日本側は中部方面隊の各部隊、米側は、在日米陸軍のほか、米本土やハワイなどから派遣された歩兵部隊や砲兵部隊などが、それぞれ参加した。日米の人員を合わせると約3000人になり、これは国内で行われる日米共同訓練としては過去最大規模となった。

 注目すべきは、北は北海道、南は奄美大島まで、日本列島全体を使って訓練を実施したことだ。実弾射撃から対化学戦を想定した対処、日米共同ヘリボーン作戦まで、近代戦で想定されるあらゆる事態を盛り込んだ訓練課目となった。

 矢臼別演習場(北海道別海町など)では、米ワシントン州から展開してきた最新のロケット砲システム「HIMARS」が、陸自の多連装ロケットシステム「MLRS」と初の共同火力戦闘訓練を実施した。

 また、明野駐屯地(三重県伊勢市)には、ハワイ州から戦闘ヘリコプター「AH-64アパッチ」が展開し、最前線で戦う日米隊員らを上空から火力支援する任務に当たった。

 今回最も注目すべきは、奄美駐屯地(鹿児島県奄美市)で行われた共同対空戦闘訓練である。米陸軍の対空ミサイルシステム「PAC-3MSE」が初めて沖縄県外へと展開した。MSEは「弾道ミサイル対処の切り札」として期待され、日本も配備を進めている最新ミサイルだ。陸自側の「03式中距離地対空誘導弾」とともに、シミュレーション装置を使い、敵航空機やミサイルなど飛行目標の迎撃訓練を行った。

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