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文大統領、五輪開会式出席“見送り”か 日韓首脳会談次第で出席する可能性も 識者「露骨な政治的思惑だ」

 韓国政府が、東京五輪の開会式(7月23日)に、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の出席を見送る方向で調整していると、韓国紙・中央日報が23日、報じた。韓国側は、日韓首脳会談が実現しない限り、文氏の出席は現実的でないとみているという。「政治とスポーツの分離」が同国政府の原則というが、これは政治的判断ではないのか。

 「文大統領の開幕式出席の可能性は、現在としてはほとんどなくなったものと承知している」

 中央日報は23日、韓国政府高官の話をこう報じた。代わりに、黄煕(ファン・ヒ)文化体育観光相を派遣する方向という。

 同高官は、黄氏の派遣について、「基本的に政治とスポーツを切り離して対応するという韓国政府の原則に基づく決定」としているが、日韓首脳会談が開かれるのであれば、文氏が開会式に出席する可能性があるとの観測もあるようだ。

 文氏の来日は、2019年6月に大阪で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議が最後で、この時は当時の安倍晋三首相と立ち話すら実現しなかった。今月中旬に英国で開かれた先進7カ国(G7)首脳会議でも、菅義偉首相と短時間のあいさつを交わすにとどまった。

 韓国の報道をどう見るか。

 朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は「韓国では、東京五輪・パラリンピック組織委員会のホームページに島根県・竹島が表示されていることに反発して、『東京五輪ボイコット』への賛成が半数を超えると聞く。文政権は支持率を上げるため、ボイコットしたいと思っている可能性がある。ただ、実行すれば国際社会の非難を浴びるため、自身が訪問しない方向で決めたのではないか。首脳会談は言い訳に過ぎない。『スポーツと政治の分離』ではなく、露骨な政治的思惑だ」と語った。

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