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【菊池雅之 最新国防ファイル】防衛相直轄、大規模災害やテロへの訓練も重ねる「自衛隊中央病院」 (2/2ページ)

 29個の診療科があり、各科部長は、1佐の階級を持つ陸海空自医官が就く。その下で、医官、看護官、准看護官、事務官、技官らが働いている。

 なお、歯科については歯科医官と特別な呼び方をする。防衛医科大学校を卒業した者が、医官となるが、同校では、歯科教育は行っていない。そこで、一般医科大学歯学部出身者を歯科幹部候補生として採用する。学会認定専門歯科医であれば、歯科幹部採用という特別採用枠もある。

 大規模災害やテロに伴う大量の傷病者が発生した際の訓練も重ねている。待合室に並ぶ長椅子はベッドに変更できるので、災害時には1000床を確保できる。

 生物兵器や化学テロに伴う患者を受け入れた際の感染予防は完璧であることは、昨年の大型クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」で発生した新型コロナ重軽症者らを受け入れた際も、2次感染が発生しなかったことで証明されている。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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