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【歳川隆雄 永田町・霞が関インサイド】菅首相、五輪中止なら支持者離反の判断 ワクチン接種の進展で“反自民寄りの浮動票”一部を取り戻せる (2/2ページ)

 件のデーブ氏は米民主党支持者とされ、社論で「五輪中止」を掲げた米紙ワシントン・ポストの愛読者でもあるそうだ。

 翻って、東京五輪開催について「中止」か「開催」(含む無観客)かという現実的な二択を求めるわが国メディアの世論調査を見ると、平均で56%の国民が中止を、41%が開催を支持している。

 大ざっぱに言えば、自民党支持層は五輪開催支持、反自民層が開催中止、そして浮動票は反自民寄りのスタンスではないか。

 胸中「やるしかない」と決めている菅義偉首相にとって重要なのは、41%の五輪開催支持者たちである。つまり菅政権支持基盤の30%に浮動票の40%の4分の1である10%を足した支持者のスタンスなのだ。

 平たく言えば、菅首相にとっては五輪中止の方が支持者を失う可能性が高い一方、新型コロナウイルスワクチン接種の一層の進展によって、今秋の総選挙で浮動票の一部を自民党支持に取り戻せると判断しているのだ。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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