記事詳細

【中国暴発】習主席は軍を完全掌握していない!? 相次ぐ大物幹部の汚職摘発で露呈…軍内部に習氏を恨む人脈存在 (2/2ページ)

 中国核工業集団は、中国の原発を担う大企業だ。従業員およそ10万人。関連会社は原発ばかりか火力発電も活発で海外に進出する。

 筆者は3年前に、東南アジア・東ティモールの山奥で「中国核工業」の工事現場をみて驚いた。東ティモールにまで原発を建造しにきているのかと思ったが、首都ディリの日本大使館で確かめると、「あれは火力発電所です」と指摘されたことを思い出した。

 この一連の汚職摘発で露呈したことは、習近平国家主席が人民解放軍を掌握して、盤石の態勢とはなっていない事実だ。軍の内部に、習氏を恨む人脈が存在している。伝統的な軍の腐敗体質に、どこまでメスを入れられるかという難題が浮かんだ。

 香港弾圧、ウイグルでのジェノサイド(民族大虐殺)、台湾、沖縄県・尖閣諸島への脅しなど、中国が対外的に喧噪(けんそう)なとき、必ず内部で重大な問題が起きているのである。

 来秋の党大会人事は、まだまだ波瀾(はらん)万丈だ。 (敬称略)

 ■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『WORLD RESET 2021大暴落にむかう世界』(ビジネス社)、『中国解体 2021 日本人のための脱チャイナ入門』(徳間書店)など多数。

関連ニュース