記事詳細

金正恩命令「深夜の実験」で大爆発事故…3000人死亡の惨事よぎる (1/3ページ)

 かつての北朝鮮で、化学繊維の花形として高く評価されていたビナロン。開発したのは、現在の韓国・全羅南道出身で、京都帝国大学で工学博士学位を取得、同学の化学研究所で助教授を務めた李升基(リ・スンギ)博士だ。

 朝鮮半島が日本の植民地支配から解放された後に韓国に戻り、その後北朝鮮に渡って、1961年に北朝鮮独自の化学繊維「ビナロン」を開発。それ以外にも、化学兵器、核兵器の開発にも関わっていた。

 (参考記事:北朝鮮の化学兵器の生みの親は、京大出身の化学者

 そのビナロンの主要生産工場である咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)にある2.8ビナロン連合企業所で、大規模な爆発事故が起き、多数の死傷者が発生したと、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

 (参考記事:【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

 事故が起きたのは先月5日のこと。太陽節(金日成主席の生誕記念日)を10日後に控え、工程現代化を成果として示すために、企業所内の生活必需品化学工場で実験が行われていた。工場の党委員会の協力の下に、工場の幹部、技術者、労働者、現場の技師などが一同に会し、深夜まで実験を行っていたが、午前2時ごろに大爆発が起きた。

 (参考記事:通勤列車が吹き飛び3000人死亡…北朝鮮「大規模爆発」事故の地獄絵図

デイリーNKジャパン

関連ニュース

関連ニュース