記事詳細

【大前研一 大前研一のニュース時評】止まらない中国の婚姻減少と埋まらない適齢期男女比10%のギャップ 女性の出生率が少ない背景に「1人っ子政策」 (1/2ページ)

 中国民政省の統計データによると、2020年の全国の婚姻件数は前年比12%減の813万件で、過去最低記録を更新した。13年の1346万件から減少を続け、19年は947万件と初めて1000万件を割った。中国の婚姻減少に歯止めがかからない。

 日本では結婚当初は賃貸に住み、その後、人生計画が定まってからマイホームを購入することが一般的。中国では結婚前にマンションや一軒家を男性側が購入するケースが多い。しかし、都市部を中心に住宅価格が高騰して経済的負担が増したことに加え、新型コロナが追い打ちをかけた。

 日本でも新型コロナの影響で結婚は減っている。その一方で、結婚したいという人は増えている。コロナ禍によって家で寂しく過ごしていると、パートナーが欲しくなるからだ。

 中国の場合、結婚が少なくなった理由の1つが、男性と比べて結婚適齢期の女性の比率が少ないこと。19年の統計でも女性100人に対する男性の割合は、25~29歳が106・6人、20~24歳が114・6人、15~19歳が118・3人と、年齢が下がるにつれてどんどん高くなっている。

 女性を100とした場合の男性の出生割合は、21世紀に入って以降、120を超えた年が04年、07年、08年の3回もある。つまり、男児の方が2割ほど多く生まれている。人口の多い中国では、1~2%ズレただけでも、非常に大きな数字になる。今後もさらにあぶれてしまう男が増えることになる。

関連ニュース