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【くどうまおり 幸せおじさん製造所】ダンサーの“踊り”と“表現力” ストリップの美しさに感激 全国で20軒しかない、消えゆく文化の灯

 先日、久しぶりにストリップ劇場へ足を運んでみました。

 みなさんは行ったことありますか? 言うまでもないかもしれませんが、踊り子さんが舞台上で音楽に合わせながら着衣を脱いでいく、戦後に誕生した大衆娯楽です。

 行ったことのない方は、「いやらしいダンスをするんでしょう?」という印象をお持ちかもしれませんが、実際は踊り子さんの踊りと表現力の実力が素晴らしいです。ダンサーもアスリートのように筋肉質に鍛え抜かれ、性的興奮を刺激するものというよりも、芸術作品と呼びたいくらいの舞台です。「やっぱりストリップっていいなぁ」と、改めてその素晴らしさに感激しました。

 私がストリップ劇場に行くきっかけとなったのは、元AV女優の上原亜衣さんの引退舞台でした。初めて見た、踊り子さんの表現技術やダンスの実力にびっくりしたのと、「女性の身体って、なんて美しいんだ!」と思えたことが、自分の中で貴重な体験でした。

 性的なコンテンツはふしだらなもの、卑猥なものと思われがちです。女性の身体、特に女性器周りのものに対して私は女でありながらも、グロテクスな印象を持っていました。ストリップを通して、女性の身体は美しい、大切にしてあげよう、向き合ってあげようと強く思いました。

 現在、東京の浅草ロック座では、20日まで「ワンダーランド」をテーマとしたファーストシーズンが上演中です。まるで不思議の国のアリスのような世界観を衣装や踊り子さんの振り付けなど徹底的にこだわった舞台です。女性は特に楽しめるポップで明るい舞台だと思います。今月21日からのセカンドシーズンも楽しみです。

 かつては全国400軒ほどあったストリップ劇場も、現在は20軒ほどといいます。少しずつ消えていくストリップの文化の灯。日本の芸術的コンテンツ、ストリップ。消えゆくことないよう、色んな人に楽しんでほしいと思いました。

 ■くどうまおり 津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。

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