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中韓起源論争、キムチの次はサムゲタン… 韓国時代劇の食事シーンに批判殺到で打ち切り 孔子の「韓国人説」唱える学者も (2/2ページ)

 横浜中華街(横浜市)で広東料理を扱う「一楽」の呉政則代表も「調理スタッフにも聞いたが、(サムゲタンを)別の料理として認識しているようだ。広東料理には、鶏肉に詰め物をして塩釜で焼く乞食鶏(こじきどり)がある。これをスープにすればサムゲタンに似ているともいえる」と話す。

 東アジアの文化史に詳しい静岡文化芸術大の林在圭(イム・ゼエギュ)教授は「ルーツは国や民族を越えれば変化していくもので、捉え方が難しい。古代文化が中国にあるため、影響がないとはいえない」と前置きした上で、「サムゲタンは20世紀に入ってから誕生した比較的新しい料理で、病気の予防や健康維持のため漢方を入れた夏の食品。冷たいものばかりを食べる夏に、胃を休ませるために食べられてきた」と解説する。

 中韓の食品の起源をめぐっては、中国メディアが昨年「キムチは中国の泡菜(パオツァイ)が基準」と報じて大論争になった。また、韓国のSBSテレビが3月に放送した時代劇ドラマでは、食事の場面に月餅やピータンといった中国料理が出てくるなど朝鮮時代との設定にそぐわない演出に「中国の歴史ねじ曲げに加担している」と批判が殺到。全16話の予定が2話で打ち切られた。

 食品以外でも、韓国が2005年に「江陵端午祭」をユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録した際、中国で「韓国に奪われた」と批判が出た。儒教の開祖、孔子についても韓国の一部の学者が「韓国人説」を唱えている。

 中国出身の評論家、石平氏は「元々韓国側が吹っ掛けた“ルーツ戦争”だが、両国とも非常に敏感で、文化や歴史がわれらのものであるという思いが根底にある。不毛な議論を続けることは文化的に未熟だということだ」と指摘した。

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