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【菊池雅之 最新国防ファイル】日本領海守る“工作船キラー”「ミサイル艇」 「蟻が象を倒す」かのような活躍期待 (2/2ページ)

 よって、最速と最遅のどちらかでしか航行できず、中間速度を出せなかったので、パトロールには向かなかった。軽量化を追求したため、船体の多くがアルミ合金製でできており、耐用年数が短いこともデメリットとなった。さらに、入港中は外部からの電源供給など各種支援のため。専門のサポートチームが必要だったこともあり、運用効率は悪かった。

 当初は増産計画があった1号型だが、3隻で打ち止めとなった。

 そのため、2000年に入り、新たなミサイル艇が建造される。それが「はやぶさ」型だ。当時は「工作船キラー」との異名で呼ばれた。こちらを04年までに6隻配備し、1号型はすべて引退した。

 中国が、日本の領海を脅かす存在となると、「はやぶさ」型は、南西諸島部の警戒にもあたる。最近では、3月18日、対馬海峡を北上して日本海へと向かう中国海軍最新の「レンハイ級駆逐艦」を、6番艦「しらたか」が追跡している。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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