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【菊池雅之 最新国防ファイル】自衛隊唯一の飛行点検隊 全42基地163施設を管轄 (2/2ページ)

 運航中の施設に対しての点検が全体の70%を占める。これ以外には、施設の重大な変更、故障修復に伴う点検などを行っていく。

 点検方法は大きく分けて2つある。

 1つは、GPSと事前に収集したデータを使った「自動飛行点検」だ。もう1つは、工事現場でも見かける測量機材セオドライトと機内の機材を使った「手動飛行点検」だ。いずれの方法も、飛行点検機を施設上空に飛ばして行う。そのため、目視しやすいよう、点検機は白地を基調とし、紅白のチェッカーを尾翼に描いているのが特徴だ。

 飛行点検隊は1958年10月1日、空自美保基地(鳥取県境港市)において航空保安管制気象群飛行点検隊として新編されたのが始まりだ。そのころは、米軍供与の輸送機「C-46」や、練習機「T-33」を改造した機体を使用していた。

 空自木更津基地(千葉県木更津市)を経て、71年に入間基地へと移駐した。同年、「YS-11FC」が配備された。数種類の航空機を運用してきたなか、現在も運用している「U-125」の配備が行われたのは93年のことだ。

 航空機の安全運航のため、これからも飛行点検隊は日本の空を飛び続ける。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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